がん免疫細胞療法とは
がん細胞は攻撃する働きを持つ免疫細胞(リンパ球)を体外に取り出し、専門の培養施設で加工、処理して1,000倍近くも大量に数を増やし、働きを強めて体内に戻して、がん細胞を攻撃させる副作用のほとんどない治療法です。
最先端の免疫学や分子生物学に基づいた先進的治療で、手術、抗がん剤、放射線療法などの主要な治療法と併用でき、進行がんや手術後の再発予防に期待できます。
この治療法は、すでに厚生労働省が定めた先進医療として、疾患を限定して各地の大学病院やがんセンターでも実施されています。
「免疫療法」という言葉から世間で言う‘自然治癒力の向上を標榜する健康食品、漢方薬、民間療法‘を想像されますが、免疫細胞療法はこれらとは一線を画した科学的根拠に基づいた現代医学です。大学病院での研究の積み重ね、最新の細胞工学・分子生物学・免疫学から厳密に理論を導きだされた最先端の治療法で、国立がんセンター、東京大学、東京医科大学や他の大学病院、がんセンターでも臨床研究、基礎研究が行われています。
当院での免疫細胞療法について
当院での免疫細胞療法は、世界で最も症例数が多く、治療成績を公表し、東京大学、名古屋大学などとの共同研究をすすめている「瀬田クリニック」の連携医療機関として治療を行います。
免疫細胞療法を考えておられる患者さん、家族の了解をえて「瀬田クリニック」の治療方針に基づき治療を進めます。
- 当院で約30ml採決し、血液を「瀬田クリニック新横浜」に送ります。そこでリンパ球を分離、2週間かけて培養して当院へ返送されます。この活性化、増殖したリンパ球(100ml)を点滴投与いたします。
- 上記の点滴投与を通常のコースでは2週間に1回、合計6回(約3カ月)を1クールとして、画像診断、腫瘍マーカーなどから効果を判定します。患者さん、家族を交えて検討し、その結果により、更に1クール行う、月1回とする、中止するなどを決定します。
- 当院では次の免疫細胞療法を行っています
活性化自己リンパ球療法
アルファ・ベータT細胞療法
ガンマ・デルタT細胞療法
CTL療法
樹状細胞ワクチン療法
- 治療費は「瀬田クリニック」グループとすべて同じ料金です。
- 治療はすべて予約制で火・金の午後2時〜4時です。
治療についての相談はまずは電話で(0568-51-5552)連絡ください。
詳しくは瀬田クリニックホームページをご覧下さい。 |